阪大が未履修者に“高校世界史”、一般教養で来春開講(YOMIURI ONLINE)


 高校世界史の必修逃れ問題で、大阪大学が来年度から一般教養課程に、「不完全履修者のための世界史」講義を設けることを決めた。
 世界史の未履修者や規定時間数以下の授業しか受けていない学生のために、高校の教科書を使って授業を行い、単位も認定する。文部科学省大学振興課は「今まで聞いたことがない。世界史は高校で学ぶのが原則なので推奨はしないが、大学側の現実的な対応として注目する」としている。

 やはりそうなりますかね。わたしが思い付くようなことはやっぱりみんな考えるんだろうな。
 本来高校でちゃんとやるべきことだ、とは言っても実体がそうなってないんだから、どこかで何とかリカバリしないとならんのですな。
 問題は大学側の負担だろうけど、ここは一つ「高校と各県教育委員会の生んだ問題を埋め合わせるんだから」ということで、お役所になんらかの援助を求めても良いように思いますが。
 かなり騒ぎが大きくなって実態調査もされたけど、多分実際にはちゃんと教えてないけど調査では表面化してないという高校もあるような気がするな。やはりここは、講義を開設するだけじゃなくって、入学直後の段階で新入生の履修度をチェックする試験をやって、習熟度があまりに低い生徒は必修で履修させるようにしといたほうがいいんじゃないだろうか。高校側が勝手に世界史の授業をなくしちゃっても、中には自力で学んだ生徒だっているだろうし、逆に授業があっても他の科目の勉強のためにずっと内職してました、って生徒もいそうだし。
 なんてことを考え合わせると、やっぱり高校のうちに普通の授業枠でやっといたほうがよっぽど楽だったと思うのよ。
 あと、世界史の他に情報も割と履修科目から勝手に外されてる例が多いんだそうで。折角だからこういうの、まとめて大学の必修にしちまえ、と思いますよ。勉強って、必要に迫られないと案外しないから。