女子高生よ宇宙へ!秋田大がロケットガール養成講座(YOMIURI ONLINE)
ちなみにSFファンには周知だが、「ロケットガール」はこちら↓。
秋田大は来年1月から、ロケットや衛星の製作・打ち上げ経験を持つ大学生らが、女子高生にそのノウハウを伝授し、実際にロケットの製作・打ち上げまで行う「ロケットガール養成講座」を始める。
日本初の有人ロケットのパイロットとして女子高生が活躍するSF小説のタイトルを講座名に採用した。女子高生に宇宙に親しみを持ってもらい、理工系学部への進学者を増やすのが狙いだ。
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女子高生、リフトオフ!―ロケットガール〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
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へーちょっと面白そう。今回は「全国から30人募集」だそうだから、そのくらいの数なら理系のマニアックな少女達が集まりそうではある。
しかし正直うらやましいですのう。一般向けの同様の講座とか、講座内容をまとめた本とかDVD発売とかやってくれないかしら。
いや、正直、講座の様子や女子高生達の取り組みの様子なんか、ドキュメンタリーになりそうだと思うけどね。まあ世の中一般で言えば、宇宙開発やロケット打ち上げに興味のある女子高生なんてごく少数とは思うけども、それだけに筋金入りが集まりそうな気がするじゃないですか。
で、ふと思い出したのが、少し前の朝日新聞に載ったこんな記事。
理科DVDの応募、全高校の1%だけ 基礎科学財団(asahi.com)
うーむ。ただだと放置されるという考えもわからいではないけど、固い内容の講演DVDを、どんなもんかもわからないまま3時間見ろってのはちょっと無理でしょう。いや講師陣やテーマを見るとちょっと興味はひかれるし、NHKの番組として作ってるならそう退屈な編集はしてないのかもしれないけど、一応科学教育を受けてに比較的関心のある私でもいきなり3時間はちょっと。
ノーベル賞学者の小柴昌俊さんが理事長を務める平成基礎科学財団が、理科教材のDVDを全国の高校に2回無償で配布し、3回目は送料負担を条件に希望を募ったところ、締め切りの2日までに申し込んだのは全高校の1%ほどの69校にとどまった。小柴さんは「意欲のある先生がいる高校がこれほど少ないとは」と嘆いている。
DVDは、平成基礎科学財団が高校生対象に催した一線の科学者による講演会「楽しむ科学教室」を録画したもの。質疑応答も含め、約3時間ある。1作目の「学習する脳の不思議」と2作目の「原子はどこまで詰められるか」は、送料も財団が負担し、全国の5253校に送った。
しかし、無料では見ないまま放置される可能性が少なくないと考えた財団が、送料だけは負担してもらうことをホームページなどで表明。3作目は送料着払いで申し込みを募った。
ところが、申し込みは低調で、申し込んだ後に「予算措置が間に合わない」と断った高校もあった。送料は地域により異なるが1000円前後。文部科学省からSSH・スーパーサイエンスハイスクールに指定されている都立戸山高校の石川千秋教諭(物理)は「土曜も授業をしているがカリキュラムにしばられ、ビデオを見るまとまった時間はなかなかとれない」と話す。
やっぱりアピールの仕方が下手だと思うよ。ほんとに見て欲しいんだったら高校じゃなくって、各地の図書館とか科学館なんかに対象を広げた方がいいんじゃないかと。あるいは高校生以外でも興味を持ったら借りてみられるように、学校や公共施設で購入した場合には先方の同意を得てサイト内で全国の保持団体を公開して、貸し出しや閲覧をすればいいのに、と。
いや、本気でその内容を広めたい、見て欲しいと思うなら、一番良いのはサイトで動画配信しちゃうことだと思うけどね。せめて宣伝用にさわりだけでも。もしサーバーの負担とか言う問題なら、それこそYouTubeあたりで公開しちまえと。
だいたい非売品だけど希望に応じて配布とかいうと、敷居が低いんだか高いんだかわからん。ちょっと見てみたいと思っても、実際見るまでにやたらと手間がかかりそうなんですけど。
もしかして現代の科学離れの原因の、一般と研究者の乖離ってこういうこと?;
参考:財団法人平成基礎科学財団
東京大学特別栄誉教授小柴昌俊先生を理事長として「基礎科学の面白さがわかる教育の普及」等を目的に設立された真面目な団体なのだが、今のご時世真面目な研究所を装う業者ないくらでもいるので、名前を聞いただけで簡単に信用はされないかもしれん。