ローテクノロジ読本

　ふと気が付くと、文庫が出ているというので注文する。

ローマ人の物語 (27) すべての道はローマに通ず(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (28) すべての道はローマに通ず(下) (新潮文庫)

　「ローマ人の物語」は面白いのだけど、さすがに巻数が半端でないので、文庫といえども全巻揃えるのは諦めた。が、この「すべての道はローマに通ず」は別格として楽しみにしていたのだった。
　なんでって、ここだけちょっと挿話的に古代ローマのインフラストラクチャー整備の話なんですぜ。電気や電子機器が生まれる遥か以前でありながら、ローマは発達した生産と流通の体制を確立していたのだった、という。ローテクノロジ侮り難し。
　そういうわけで到着を楽しみに待つ次第。いや、歴史ファンだけじゃなくって、ファンタジー読者なども読んどいた方が良いと思うのよ。私は剣と魔法の世界の登場人物の「服にファスナーがついている」とか「部屋に帰ってシャワーを浴びる」いうのに激しく萎えるという読者ですんで。