微生物もの流行?

 ほぼ日刊イトイ新聞で新コーナー「微生物くん。」というのがはじまったのだが、わざわざ微生物キャラを新しく設定するよりも、「もやしもん」のブックレビューとかした方が早いんじゃないだろうか。あるいは著者インタビューとか、データソースが他にあるならそっちに取材とか、あったらきっと喜んで追っかけちゃうよ。

もやしもん(1) (イブニングKC)

もやしもん(1) (イブニングKC)

もやしもん(2) (イブニングKC)

もやしもん(2) (イブニングKC)

もやしもん(3) (イブニングKC)

もやしもん(3) (イブニングKC)

 ところで「もやしもん」は良くできてるんだけども、読んでてちょっとだけ気になったのが、入学二日目オリエンテーションの昼食のシーン。「かもして ころすぞ」と言ってる奴を見つけた直保の叫びに樹教授が現れ、顕微鏡でO157をみつけるのだが。
 でもO157って顕微鏡で分かるんでしょか?;
 O抗原の特徴で識別される、ベロ毒素産生に特徴のある系統の一つだと聞くけど、あれは形態的には他の大腸菌とそんなに変わらないんでは?
 それに、O157が特に大きな食中毒被害を出すのは、菌体の濃度が比較的低いうちから強力な毒素を放出するせいなんで、検鏡してもそれほど菌は目立たないんじゃなかろうかと。
 まあ私もO157の実物見たことはないんで、ぱっと見た菌の形態だけじゃなく、熟練者に分かる程度に増殖の様子に特徴とかいうのもあるかもしれないですけども――でも多分微生物試験の現場では、最終的には免疫学的試験法なんかで検出しないと決定できないんじゃないかなと。
 どこぞに微生物とか食品衛生系専門の方がいらしたら教えて下さるとありがたいです。