懲りずにダ・ヴィンチ・コードのこと――クリプテックスって

 先週見てから時々考えてたんですけどね。あの話に出てくる暗号カプセル「クリプテックス」のことで。
 オドレイ・トトゥ演じるヒロイン・ソフィによると、これはダ・ヴィンチの発明品で、正しい文字の組み合わせによって開くようになっている。正しくない組み合わせで無理に開けようとすれば、を入れた脆い硝子の筒が壊れて、秘密を記したパピルスを溶かしてしまう、と。
 だけどね。パピルスって酢なんかで溶けるか?; 多分溶けないでしょう。多少酢に晒されてたって、すぐ洗うとか何か処理すれば充分読めるものだと思う。
 が、しばらく考えてる内に気付いた。もしかして酢じゃなくてなのではっ?
 いや、英語にしたって言葉はちゃんと違う。vinegarとacidじゃえらい違いだ。(でもacetumとacidumなら――まさか?;)
 ということは、どこかで間違いが生じていないだろうか。ダ・ヴィンチの時代には、パピルスは酢で充分損なわれたのか。それともダン・ブラウンの勘違いか? または映画脚本家チームの? あるいは、日本語字幕の戸田奈津子女史の――?
 とりあえず、原作をちゃんと読もかな; せめて該当のとこだけでも;

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)