それはそうと、バファリンのCM

 今流れてる「お手伝いしたかったの」ってあれね。私は、あんな恐ろしい状況はないと思ってるんですけども、世間一般には微笑ましく見られてるんだろうか。
 いや登場する女の子は可愛い。お母さんはけなげに美しいし、最後は元気に楽しくお片づけする場面で終わるんだけども。
 しかし、頭痛でのたうち回ってる時に子供が部屋を散々に荒らし回って(あれ多分カーテン破れてるよなあ)しかもその理由が「お手伝いしたかったの」では怒れないともなったら、もう何もかも厭になって、子供も荒れた部屋も放り出して逃げたくなったりしないだろうか。
 それと、私が気になるのは、あの女の子は就学年齢ぐらいにはなってるんじゃなかろうか。それで「お手伝い」→「掃除機をかける」しか思いつかず、自分で掃除機が扱えるかどうかもわからないというのはちょっと――随分拙いような気がする。掃除機は相当重い物だし電化製品だし、特に最近の吸引力が強いタイプのは、腕力のない子供が一人で扱ったら危険なこともあろう。(間違って吸引口に手なんか吸い込んだらなんて想像したくもないぞ)それに、バファリンを飲めば当座頭痛は抑えられるが、頭痛の根本的な原因が解決されたわけじゃない。頭痛薬で抑え続けて頑張った挙げ句、お母さんは本格的に体を壊してしまいました、なんてえオチが頭に浮かんでどうにも。
 まあ、子育てをしてたら、この手のことは日常良くあるんだろうけども、それでも(だからこそというか)このCMを見るたびになんとなくいやーな気持ちになるのだった。
 主が病気だろうと多忙だろうとおかまいなく勝手に部屋を荒らしまくる、という点では猫も同じなんだけど、子供に比べたら数倍は気が楽ですわ。少なくとも猫は電化製品を一人で動かしたりはしない(多分)し、何より「お手伝いしたかったの」なんて言い訳はしないからね。