「異形コレクション」ファンサイトの今後について

 かねて考えてはいたことなのだけど、いずれはどうにかしなきゃならんのかな、と思うことなので、ここらでネット表に曝して皆様のお声を聞いてみようかと思う。
 と、いうのは、「『異形コレクション』読書会」サイトを、いつまで続けていけるのか、ということについて。
 元々好きで始めたことでもあり、好きで続けてることではある。最近では感想の発表をすっぱり諦めたもので(これについては運営者の私としても色々考えるところはあったのですが)新刊が出るたびに情報のみをアップするという形に切り替え、続けられる範囲で続けるという形を保ってきたものだけど。
 それでも、いつ続けられなくなるかな、という心配は、実はずっと前からあったのだった。ついでに言えば、私個人の事情を考えれば「ああいうサイトをやるべきではない」というご意見も頂いていた。
 そういう諸々の事情を考えると。「楽しいから」これまで続けては来ちゃったけれども、実はいつ止めても不思議ではなかったのだった。
 それに、例えば、もし今あのサイトを置いているniftyのサーバーが飛んだりとか、同時に私の手元のバックアップデータが吹っ飛んだりしたならば。あれだけの書籍/作品/執筆者データを、GoogleやYahooのキャッシュや閲覧者の皆様のセーブデータ等から、全部再生するだけの気力は、多分私にはない。
 とはいえ、昔はそれほど重く考えてなかったんだけどもね。というのは、「異形」のファンサイトやデータ集は、うち以外にもいくつかあったから。こういうデータサイトは、あればちょっと便利かもしれないけど、仮に止めたところで誰も困らない、と思ってたし。
 しかして現在。"異形コレクション"で検索すると、「『異形コレクション』読書会」はGoogleでもYahoo!でもトップに出る。良かったじゃないか、と喜べる状況では、実はない。シリーズ全般についてこういうことを続けてやってるサイトが、うちしかなくなっちゃったからだ。私より後から始めた所も幾つかあったはずだが、いずれも現在は更新していない。とりあえず私が検索で探した限りではない。逆に言えば、私も止めたとしてもその程度の物だ、という考え方もあるけれども。
 まだ当分は続けられる、とは思う。でもいつまでも一人で続けられるという気はあんまりしない。それに作品データや執筆者リストだって、テキストベタ打ちのままで続けるのがいいのかどうか、という問題もある。
#「異形コレクション」が今後いつまで続くか、という要因もあるわけだが、それは具体的なことが何も分からない状態で考えるのは止めておく。とりあえず私個人はまだ続いて欲しいと思っているので。

 もしも。誰かがうちのデータを持っていって、もっと整理したデータサイトとして運営していく、というなら、私は大歓迎なのだけども、そんな都合のいいことはあんまり期待していない。これまでもなかったからだ。いつか私がきっぱり更新を止める時が来るにしても、他の誰かに丸投げする、というのは期待できないだろう。
 で、最近になってちょっと考えたのは。Wikiとかはてなキーワードとかの形で、有志の誰にでも編集出来る形にデータを移していく、という方法。こうするとしても、多分当初は私が各頁を最初に書き起こすことになるだろうし、結局私が更新しない限りは誰も手を入れないかも知れない。が、私が全く手をつけなくなっても、その時点でまるきり消滅ということはないわけで、やろうと思えば誰かが続けては行けるんじゃないかと。
 これもまだ、素案に過ぎませんけどね。でも、そろそろ考えておいた方がいいんじゃないかと思っているので。
 でも本当は一番良いのは、ちゃんとした公式サイトを置いてくれることだと思うんだけどね。出版/編集側に、そこまでの余裕があるかどうかは分からないですが。