シンガポール人が探した「秘伝書」あった(nikkansports.com)

 「父の遺言」の実態として、「日本人武道家」くらいは実在するだろうとは思ったけども、この展開は予想外でした。


 このニュースを知り「自分では」と名乗り出たのが福田さん。日刊スポーツの取材に福田さんは「確かに漢字で『許』と書いて『シュイ』と読むシンガポール人の武道家が30年前に修行に来た。私かもしれないので名乗り出た」と話した。知人から「福田先生のことではないか」と指摘され、9日に弘前市内でテンリンさんらと会談した。
 福田さんによると、「シュイ」さんは青森県内の山中の道場に2人連れでやってきて、通訳を介して3日間修行を行った。福田さんがシンガポールを訪れるなど、その後も親交があったという。
(中略)
 一行が、空手家捜しのキーワードに挙げていたのは「ソーマ」「秘伝書」「人里離れた道場」「65歳」など。福田さんは空手家ではないが、青森県五戸町の山中に道場を持ち、年齢は61歳。気の流れの「波動」を自在に操るという空拳法道の極意が記された「秘伝書」も持っており、多くのキーワードが合致した。「ソーマ」についても「シュイさんに、ブラジルに渡った相馬さんという強い武術家の話をしたが、地名と勘違いしたのでは」と話した。一行は旧相馬村(現弘前市)を中心に捜していた。
 要するになんだ、「極真空手」とか「ソーマという地名」とか余計なデータが混じっちゃったせいで混乱したけども、亡くなった父武道家の遺言はかなり正確な情報ではあったわけだ。
 正確だったことが一番の驚きでもあるけども。
 修得者に秘伝書をくれる拳法ってどんなんかなあ。ほんとに波動を自在に操る極意というのがあるんだろうか。というか、それは秘伝書に書き表せるようなものなんだろか。
 いやいや、疑いの目ばかりを向けてはいかん。修練により鍛えられた体感覚で、常人には思い及ばない効果を挙げるということだってないとは言いきれないし。自分の得た感覚や技能を、なんとか後進にも伝えたいと思うことに不思議はない。(成功してるかどうかはとりあえず置くとして。)何より、当人達は本気なのだ。
 多分。――