仏公共テレビ、荒川選手への侮辱的なコメントを謝罪(YOMIURI ONLINE)


 同大使館によると、この発言をしたのは、リレハンメル長野五輪のフィギュア男子で銅メダルを獲得したフランス人のフィリップ・キャンデロロ氏。同氏は荒川選手が2月23日の自由演技で逆転で金メダルを獲得したことについて、「茶わんのご飯1杯分の値打ち」とコメントした。
 この発言の真意は不明だが、放送終了後、在仏の日本スケート連盟代表を名乗るフランス人弁護士から、「日本人に対して非礼」とする抗議が同テレビにあった。このため、同テレビは「発言が驚きと怒りをもたらした」として謝罪、同じ過ちを繰り返さないことを誓った書簡を平林博駐仏大使に送った。
 ううむ。
 キャンデロロじゃなあ。ただのお調子者だとも、何か穿ちすぎたエスプリを狙った(ああそれはただの間抜けか)とも取れるけど。
 何のつもりだか分からないけど謝っとけ、というテレビ局の気持ちもわからいではない。けど個人的には謝罪よりも、キャンデロロの真意が聞きたいな。まあジョークが滑るほど哀しいこともないし、これ以上火に油を注ぐな、と誰もが思うだろうから無理だとは思うけど。
 一椀のご飯。ちょっと空腹な時だったら有り難く嬉しいかもしれん。そういやあ実際、あの時の日本人はメダルに飢えていたしね。
 その程度で喜ぶな貧乏人、と言われるかもしれないが、日本人は米の飯に特別な思い入れがあり、また質素な生活にも喜びを見いだせる民族なのだ、と反論したいところだったり。
 ――いや、キャンデロロにそんな深遠な意図があったという気はあんまりしないんだけど。