今日の「大改造!!劇的ビフォーアフター」

 「4000冊の本が占領する家」というテーマだったので、本読みの友人知人から注目の声が上がっていた。が、そのほとんどは「4000冊なんて少ないじゃないか!」だったのだった;
 まあリフォーム前のあの家の問題は、本に埋もれた、というよりは動線を確保して本を収納するやり方に失敗していた、としか言いようがないのだが。お父さんが廊下で仕事をするというのも、ノートパソコンにして居間スペースでやるようにすればいい、というだけのことに思えるし。納戸に布団を敷いて寝ている、ということは、起きてるときはそのスペースは空いてるんじゃないか、折り畳めるちゃぶ台を使えば通り道を塞がずに仕事場が作れるはず、と。
 だいたい、ほんとに本の収納ができずに困ってるとしたら、今時は収納スペースを貸し出す倉庫を借りて預けてますがな。番組を見る前はよっぽど狭い家で本の重みで床が抜けたり梁が折れたりしそうなのか、と思ってたら、見てみると元は貸席業を営んでいた、というだけあって結構スペース自体には余裕があるようだし。
 あれだけ部屋数自体はあるんだったら、子供達だって寝る場所ぐらいはどこにでも確保できそうだけどな。お母さんと枕並べて寝てる、というのも、他の部屋では寝られないからと言うより、ただ習慣でそうしてるとしか思えない。(私だったらきっと、毎日布団持って動いちゃうよ「今日はこの隙間で寝てみよう」とか)
 本の置き場も、トイレの床や風呂場の外はともかくとして(みるからに湿気そう;)あらゆる壁という壁に本棚、くらいは普通というか当然のことに思える。多分あの家の場合、本が溢れた、ということよりも、建物自体の老朽化がリフォームの第一の要因だったんでしょうね。
 で、匠によるリフォームの結果。本の大量収納には、書斎の床下が全て上げ蓋式の書籍収納スペースに。そして夫婦の書斎の仕切には、両側から引き出せるスライド書棚が。またちゃんと書庫スペースとして、図書館のような天井まである三列スライド書棚が。
 ……でもな。正直言って、あれは絶対生ぬるい。
 匠としてはインテリアを重視してあのようにしたのだろうが、床下収納は絶対上に本が積まれて空けられなくなる。あるいは、空けたまんまで上に本が積まれて、閉められなくなる
 スライド書棚にしても、いずれスライドできる部分には本が積まれて、動かせなくなる。いったん本が詰まると、それを整理して収納し直すのも一苦労なんだよねえ。
 まあ、かといってリフォームが無駄だったとも思わないけど。だって、壁を取り払って仕切直したお陰で新しく本棚を置ける壁や空間がたくさんできたから
 本読みなんて、書籍蒐集家なんて所詮こんなものさー、ほほほ。
 しかし、「たかが4000冊で!」と言ってたあの方やあの方は、一体どうやって収納しているのだろう。やっぱり段ボール?;