古畑任三郎特番二夜目

 帰宅がずれ込んで、冒頭の犯行パートその他を見そびれた;(ビデオもセットしていなかった。そこまで執着はしない。しないことにしているのだ、溜るとやだから)
 で、それでなんだか気が抜けたようになっちゃって、他の片付け物などしながら、音声だけ聞いているような感じで残りを見る。
 ふーむ。役者でもないのに意外にイチローは映える。うまく見せてるんだろうなあとは思うけども、体を動かしてるシーンなどを多く入れることで、無駄のない動きとか、厳しい表情とか、印象的な絵を作っている感じがしましたね。
 トリックとしては悪くないかも、と思うが、イチローの身体能力に拠る所が多いのは気になる。いくら人並みはずれて脚が速かったり強肩だったりするにしても、そんな危ない橋を渡るかな、などと。
 それに「サイン書いてました」ってアリバイが成立するかどうかは相当難しいとも思うんだけどね。だってそら、事前に/事後に書いたかもしれないだろ、と誰だって思うと思うよ。腐る物でもなし。
 しかし今回のサスペンスは、これまで警察の側にいた向島さんが犯人に回ってることですわな。これはシリーズをずっと見ていた人でないと味わえないことではあるけれど。
 それだけに、突然出て来た兄弟関係が、そこまで強く何物にも替えがたいもの、という設定が腑に落ちなかったりもするのだけど。いくら仲の良い兄のことでも、今後の野球人生を棒に振るほどのものかな、と。