ES細胞研究捏造発覚


世界初のクローン胚(はい)による胚性幹(ES)細胞を作った韓国ソウル大の黄禹錫(ファン・ウソク)教授の成果の中に、ねつ造された細胞が含まれている疑いがあるとして、米国の研究者が共著論文から自分の名前を削除するよう求めていることが14日、明らかになった。
問題のES細胞は、黄教授らが患者11人のクローン胚から作成し、その成果を今年5、6月の米サイエンス誌に発表したもの。関係者などの証言によると、細胞が患者のクローンであることを示す2種類のDNA検査の結果に疑問点があり、成果そのものが事実でない疑いがあるという。
このため、ピッツバーグ大のシャッテン教授が「自分が把握していない事実が多い」として、共著者名の削除を同誌に求めた。同誌は著者名だけの削除は受け入れない方針だが、事態の進展によっては論文の撤回や削除もあり得るという。


韓国ソウル大・黄禹錫教授らによる人クローン胚による胚性幹細胞(ES細胞)のねつ造疑惑について、論文を掲載した米科学誌サイエンスは15日、問題の経過について声明を公表し、黄教授が患者の細胞から作り出したとされるES細胞11株のうち9株にねつ造の疑いがあることを明らかにした。
残る2株も正当性の立証は困難とみられている。

 錯綜してるなあ。単なる言い訳なのか、それとも今は証拠となる成果物がだせないだけで、作成方法はちゃんと検証されてるのか。
 載ったのがサイエンスで、評価が高かっただけに影響も大きい。共同研究者の米国人研究者も気が付いたということだから、いずればれるような捏造だったんだろうとは思うんだけども。
 しかし最先端だけに、実際に作られたES細胞が「ある」のと「ない」のとじゃ大違いなんだけどな。(まあ仮にそのものはあったとしても、同じやり方で誰も追試に成功しなかったら、やっぱりいずれは怪しまれただろうけど)
 そうまでして名を挙げなきゃならない理由が何かあったのか。そこに至る状況なんかも気になる。他にも潜在してるかも知れないと思うとね。
参考:yahoo!「クローン技術」ニュースリンク