スペースシャトル・ディスカバリーの報道の時

 BGMに「ツァラトゥストラはかく語りき」を流すのはどうかと思う。
 そら当然「2001年宇宙の旅」をイメージしてなんだろうとは思うけどさ、あれって宇宙飛行士がとことん酷い目に遭う話じゃないかい?
 ひとりずつだまし討ちのようにして殺されていく。船外活動になぞ出たら、もうなかなか中に戻れない。ひい、縁起でもない。
 NASAは「帰還には問題ない」と言うけど、そら問題があるとは口が裂けても言えんわなあ。言うべきだと思うけど。というか、今までも実はもっと酷かったのが、現状が分かってなかっただけだったのか。
 船外での修理活動に出たはいいけど、6時間もぶっ続けで作業なんてえ野口氏の状況には心から同情する。そらまあ、望んで宇宙飛行士になって、厳しい訓練に耐えて来たんではあろうけど、それでも「ここでなんとか修理しないと、乗務員一同の帰途が危ない」なんて状況で作業をする不安と焦燥はいかばかりか。
 やっぱり、逸る心を抑えつつ、フェイルセーフに知恵を絞りながら、無事行き来できるよう対策が成るまで待たなならんのだろうね。最悪国際宇宙ステーションにしばらく滞在することになってもさ。