"Don't cry for me Argentina"

 フランスでスシバーの流行が衛生管理のいい加減な店の乱立を生んでいる、とかいうニュースを読んだせいかもしれないが、ちょっと考えた。
 和食料理店で看板となる腕利きの料理人を俗に「花板」と呼ぶそうだが、食材によって仕事を分担してそれぞれ呼び分けたりはしないのだろうか――と。

 板前として一級の腕前を誇り、特に海老料理の手腕の確かさで評価された彼は、日本国内での仕事に飽きたらず、世界に和食の素晴らしさを伝えるために南米ブエノスアイレスに飛んだ。

 彼の味と客を選ばぬ気さくさは、アルゼンチンでも多くの人々の心を動かし、何年も経たぬ内に国民的な人気を得るまでになる。しかし、それほどの成功をおさめたその時、彼の躰は既に病魔に侵されていたのだった。

 彼の死後も、人々はその素晴らしい料理と人柄を讃え、親しみと敬意を込めて彼を呼ぶのだ。「海老板」と。

 えーと。マドンナの映画は見たことないんだけど、バンデラスのが評判いいみたいだなっと。

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