東京都庭園美術館にて「日本のジュエリー100年」展

 来週まで、ということで慌てて行って来たのだった。以前同じく庭園美術館でやったヨーロッパのジュエリー展とかに比べると地味な展示のせいか、ひどく混み合う事もなくゆっくり見られてよかった。
 西欧から装身具の文化が入って来たのと、瓦解(明治維新の事。波津彬子氏の漫画あたりに影響されてこう呼びたくなるあたくしであった)で刀周りの細工の仕事が無くなった彫金師達が宝飾品の方に鞍替えしたのとで、和風の細かい細工を欧風の装身具に取り入れたり、その後更にアールデコエドワード王朝風辺りのモダンな幾何学紋様を入れて今見てもポップで面白い物が出来て行ったり(あれは織部あたりの模様にも似るのか?)と、なかなか美しくも楽しゅうございました。
 ただ惜しい事には、展示品は概ね小さく細かいものばっかりなんで、張り付くようにして見なきゃならなかった事ね。ルーペを持っていくべきだったか;
 それと、そんなに混んでる感じでもなかったのに、既にして図版が売り切れていた事。「普通に本屋さんで買えますよ」と言われたけど、しまった、会場にあったサンプルで出版社とかISBNとか(あるのかな;)チェックしてくるの忘れたわー;