花の盛りを

 通勤電車から見ると都心は丁度桜が満開でありました。このところあったかかったから、一気に開いてしまったものと思しい。
 晴れて暖かいのはいいけど、こういう陽気だとすぐ散っちゃうんだよね――と思っていたら、同僚の花粉症持ちたちは軒並みのたうち回っておりました。勿論桜のせいではないのだが。
 いやでも、杉にばっかり罪があるわけでもないらしいそうで。ヒトの側のストレスのせいとも、食生活のせいで免疫系が変化したからとも、自動車の排気その他の塵埃と結びつかないと杉花粉もアレルゲンにはならないとも聞くし。(実際、杉だらけでも地方の山間部には意外に花粉症患者が少ないとか)
 しかしこれほど花粉症がポピュラーになった昨今、気軽にお花見にも誘えませんな。
 それとも鼻水と涙にまみれても、完全防備で桜の下に行くのだろうか。たとえくしゃみと痙攣と呼吸困難のために命の危険が迫ろうと、願わくば花の下にて――西行もびっくり。(そんな花見は厭だ。)
 まあ、あんまり無理はなさらんことですな。今は色々花粉症対策グッズも出てるし、そうこうしてるうちにもうじき杉花粉のシーズンも終わるし。
 はっ、そういや突然暖かくなると、私は体が着いていけずに疲労が来るんじゃないか! 花粉症の皆様をお気楽にながめてる場合じゃねえっ!