アブサン解禁

禁制の酒、アブサン正式解禁=19世紀から欧州で大流行−スイス
 これは多分、ツヨン濃度を限定しないオリジナルレシピのも解禁になったということなんだろうな。オランダではもうちょっと前から解禁になってたようですが、まあそこは大麻なんかも解禁してる国ですからリベラルなのでしょう。
 ちょっと気になるのは、「科学的に見て問題ない」と結論付ける根拠ですな。結局ツヨンには幻覚症状等を起こす効果があったのかなかったのか。アルコールほど深刻な影響ではない、と判断されたためなのか。データ探してみよかな。
 ともあれ、めでたいこと。ちょうどつい先日、クリストフ・バタイユの「アブサン」を読了したばかりで。(いや入手は随分前にしてたんだけどもね)
「アブサン・聖なる酒の幻」クリストフバタイユ著、辻邦生・堀内ゆかり共訳、集英社刊
 渋い装丁の綺麗な御本です。ただし、著者バタイユアブサンは飲んだこともなくこのお話を書いたそうですが。
 幻の酒は幻のままにして置いた方が良い物か。まあこの話は、片田舎でひっそりと手作りされた密造酒の物語という設定ですしね。
 ついでに言うと、これと異形コレクション「酒の夜語り」を合わせて読むとなお良いですよ。ほほほ。