京極夏彦作妖怪狂言を見に行く

いやなに、突然廉価チケットが入手できるとわかったもので。
演目は「孤狗狸噺」「神鳴」「豆腐小僧」。「神鳴」だけが古典で、前後の二本は京極氏による新作。狐・狸・山犬の化かし合いの話と、人見知りで臆病で化け物なのにヒトを怖がらせたことのないお茶目な豆腐小僧(見た目はただの爺)の話。前回の公演が好評だったらしく、再演が決まったものらしい。
新作二本は講談社に申し込んだ豆本が来ていたので、内容は知っていたのだけど、生で演じられるとまた違う物がありますね。これは間合いの妙で見せるおかしみだからか。
豆腐小僧を演じた名人茂山千之丞は、舞台に出てきた途端に笑いを取ってましたな。三階の安い席だったから傘の下の表情までは見えなかったがちょっと惜しかったかも。(その代わりに舞台全体の大きな動きはよく見えて良かったから、まあ一長一短とも言う)
たまには舞台もよござんすね。って、狂言なんて生で見るの二十年ぶりくらいじゃないか?;