昼酒部

 と勝手に呼称することにする集まりに参加。映画を見る会の後で昼食から昼酒を飲みながら馬鹿話をする集いに、昼酒の部から参加する。
 とりあえず「ハンコック」は見てみようかと思う。
 あと、日本の果樹農家の努力により桃やらメロンやらの国産高級果物は輸出人気が高まってるそうだ(主に中国あたりの富裕層の贈答用だと思う)とかいう話から、千疋屋には高級なメロンのマイスターがいて、購入の意図や食べる予定の日などを告げると厳粛な面もちで適したものを選んでくれるのだ、とか、千疋屋の桃やらその瓶詰めやらは、こちらがいかにも「桃」に対して抱いているような強い甘味や甘い匂いとは一線を画しており、実は控えめで上品な甘味や香りを持つ代物であって、しかしそれを食した後にご近所の果物屋ででろでろに熟れまくった桃を購入しむさぼり食ってしまった、というお話を聞く。んで、そこからつい爛れた発想が頭をもたげ、それはもしや「富裕で上品な家の楚々としたご令嬢だか令夫人に思いがけず相見える機会があり、『ああ、世の中にはかくも美しいものがあるのだ』と感じ入りながら、しかし半端に刺激された劣情をいかんともしがたく、女郎屋だか現代ならソープだかに繰り出して、頭の緩そうなねーちゃんと激しくことに及んでしまう」ようなものか、なんてえ話をする。
 思えばこの集いでは、割と下らない猥談をしているような気がするのだった。主に私が。
 また、バックパッカーとしてヨルダン経由イスラエルに行ってきたマイミクさんに、干し棗とイスラエルのコインと死海のミネラルの石鹸をいただく。また、他の方にお土産で差し上げていたアラブの殿方が頭にかぶっている白赤チェック模様のストール(アフガンストールとか呼称するらしい。柔らかい綿かなにかで、台形をしている)を、みんなで被ったり巻いたりして写真を撮ったりして遊ぶ。
 大人になってもバカをやる人々であった。

Bunkamuraミュージアムにて「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」を見る

 ラファエル前派というバックボーンも気になっていたのだが、ポスターの「オフィーリア」心惹かれて、帰りがけに渋谷に寄ってみる。Bunkamuraミュージアムは、金曜土曜は夜9時まで開いているのだ。
 で、行ってみてからこのミレイというひとが、国立西洋美術館で見た幼女の愛らしい絵「あひるの子」の作者であることに気付く。と思ったら「あひるの子」も借り出されて展示してあった。なんかこの人の鹿爪らしい顔をした幼女は良いですわ。同じコーナーの少し前に展示されている「初めての説教」「二度目の説教」も更にお薦め。ベラスケスの影響を受けているというけども、幼女など人物像に魅力があるんですな。自分の子ども達や身内、知己にモデルをしてもらってたということだけども、愛情を感じる。
 まだ始まったばかりで会場は比較的空いていたもので、ゆっくり見て回って、図録を買って出る。
 どうやら美術館にいる間に外ではまとまった雨があったらしく、カフェ・ドゥ・マゴあたりのテラス席も水を被っていたのだった。