そうだ、「タモリ」を聞かねば

赤塚さん葬儀タモリ涙の弔辞…私もあなたの作品の一つ(ZAKZAK)

また、北見けんいち氏(67)は「先生と子供のように上半身裸になって銀玉鉄砲を撃ち合ったり、睡魔に勝つために競い合ってレモンをかじったりした」と感慨深そうに語り、「赤塚先生、さようなら!」と別れを告げた。この後、赤塚さんの「これでいいのだ!」という肉声が流れた。
(中略)
 代表作「天才バカボン」のアニメ主題歌が流れる中、赤塚さんの棺は、藤子氏、ちばてつや氏(69)ら漫画家仲間らが運び、火葬場へと向かっていた。
(中略)
斎場には、悲しみをまぎらわせるかのように、「天才バカボン」「ひみつのアッコちゃん」などのアニメソングが繰り返し流され、一般のファンも途切れなく弔問に訪れていた。

タモリ「初めての弔辞があなたへのものとは」弔辞全文(ZAKZAK)

その時のことは、いまでもハッキリ覚えています。
 「赤塚不二夫が来た。あれが赤塚不二夫だ。私を見ている…」
 この突然の出来事で、重大な事に、私はアガることすらできなかった。終わって私の所にやってきたあなたは、「君は面白い。お笑いの世界に入れ。8月の終わりに僕の番組があるから、それに出ろ。それまでは住むところがないから、私のマンションにいろ」と、こう言いました。
 自分の人生にも、他人の人生にも影響を及ぼすような大きな決断を、この人はこの場でしたのです。それにも度肝を抜かれました。

 惜しい人を亡くして哀しいことですし、晩年は闘病も大変だったとも聞くけれども、でもこのように愛されて楽しく送られるというのは、羨ましい気もすることです。いいお葬式だったようですね。
 赤塚先生の魂が安らかでありますように。
「これでいいのだ!」