『発掘!あるある大事典II』お詫び報道を見る

 遅くまで買い物していたのだが、9時までには帰宅して、捏造お詫びの5分間番組を見る。
 うーむ。本編のにぎにぎしさに比べたら余りにも地味だ。当然といや当然だが、あれで「何がどのように捏造だったか」が視聴者にちゃんと伝わったかどうか。
(「嘘なんだって」「えー、じゃあ納豆なんて食べても駄目じゃん!」とだけ伝わる可能性大。)
 まあその後も他の報道番組でもさかんに取り上げてるし、番組自体が打ちきりなんじゃないかというとこまで拡大してるから、そちらで詳細に解説してくれるだろうけども。(もっとも、ワイドショー等の解説も、往々にしてセンセーショナルで短絡的になってるから、「正しく」「分かりやすい」とは限らない)
 やっぱり、色々問題のあるやり方だったんだろうと思うのよ。
参考:

 *とはいえ、納豆ってそんなに増産できたんか? というのが疑問ではある。輸入大豆では遺伝子組み換え作物の比率が上がってきてるので、非遺伝子組み換え大豆は品薄になってきてるんじゃなかったかな? 一時的には可能なのか?

 フジテレビ系列の『発掘!あるある大事典II』は前まえから「放送内容が事前に流通サイドに流れている」という噂があった。大手スーパーがそれらTVの放映情報を元に、該当商品を大量に買い占めている、という内容だ。このため、零細商店は影響をこうむり数日間、ときには数カ月に渡って欠品状態が発生しているのだ。

 ネット上からのトラバ紹介

 で、「あるある」放映をとり止めた9時台には「スタ☆メン」を前倒しして流していて、もっぱら「そのまんま東 宮崎県知事選当選確実(yahoo!ニュースヘッドライン)」をやっていた。まるで特集番組のようであった。(確かにセンセーショナルではあったけどさ)
 ちなみにこの枠はスポンサーがつかなかったんだそうで、やたら公共広告機構のCMが流れていた。まあこれも最近は結構バリエーションあるしね。困ったときのAC頼み。

 ちなみに「あるある大辞典」のサイトには

当HPへのリンクについては、一切お断りしておりますのでご了承ください。

 とある。
 何をどうお断りして何をどう了承させるというのだ。ネット上に放った以上お断りする強制力なんぞないのだが。
(*お願いすることはできる。TV局のトップページとか別の所にのみリンクすることを推奨する、とか、リンクについてのお問い合わせがあっても承認はできない、とか)

 閑話休題
 とはいえ、こう過度に扇情的な番組とか、影響に責任を持たない、流しちゃったもん勝ちな風潮とかは、「あるある」に限ったものじゃない。おそらくTV局、制作会社、広告会社といった業界の空気もあったろうし、スポンサー側の希望もあったと思う。(――ということはやっぱりそういう会社なんだろうな、KOって。)
 出演していたタレント達にしても、おそらく用意されたシナリオ通りに演じていただけだろうとは思うものの、もうちょっと考えて仕事を受けても良かったんじゃなかろうか。各タレントのイメージが付与されて送り出される「情報」の中身を理解していたら。レギュラー陣について言えば、あれだけの大物ともなれば仕事も選べただろうし。
 それに考えてみると、あの方は別の枠では「世界一受けたい授業」とか教育・情報番組にだって出てるのだった。それで「科学的な物の見方」ができず嘘を流すことに加担するのはどうよ、とも思う。
 やっぱりね、もうちょっと地道にやることを覚えても良いと思うのよ。センセーショナルで分かりやすい物は「どーせバラエティだろ」と思うくらいには。
 そういやこの制作の日本テレワークというところは、「カノッサの屈辱」とか「料理の鉄人」にも関わっていたのだった。どうせなら「法螺でした〜!」とわかっても罪がないぐらいおちゃらけた番組にしておけばよかったのに。しかし一方ではくだらないことを真面目に検証する「トリビアの泉」も作ってるしなあ。チーム毎に体質に差があるのだろうか?