テレビ東京「ソロモン流」の「少女漫画の女王一条ゆかり」を見る

 チャンネルを回したらたまたま流れていたので見た。
 やあ、この方がテレビに出るとは。容貌といい話し方といい、桃井かおりのような方なのだが、生活と仕事の実情は流石に凄いものがある。(や、桃井かおりもそれはそれで凄いですけどさ。傍目にはほやー、とアンニュイな感じに見えるのだ)
 稼いでるんだろうな、というところと、でも全然割に合わないくらい苦労してるんだろうな、というところと。勿論苦労によってだけではなくて、才覚やセンスによるところも大きいのだろうけど。(調子の良いときは頭の中でネームが全部できてるそうですぜ。その前にシナリオに当たるプロットは書き出してるにせよ)
 ところで私個人的にはこの番組の最大の収穫は、というか一番の驚きは、ほんのちょっとだけどわたなべまさこ氏が出てコメントを述べてたことですな。まだご健在だったんだな――などというと失礼だが、銀髪の美しい上品な老婦人でした。私が物心ついて初めて読んだ漫画のころに既に名を為していた方だからそれなりのお年ではあるはずですが、ちょっと日本人ばなれした華やかな年の取り方で。
 他にも一条ゆかり氏の自宅・仕事場内や、ニューヨーク取材旅行なども入っていて、見終わってつくづく良く撮れたなあんな番組、と思うことであった。
 だけどね、漫画家さんのドキュメントに、漫画図書館付きインターネットカフェの情報はないだろう、と思ったり。印税がらみの貸与権問題とか紛糾してたのは、それなりの決着を見たんだろうか。