最近の散財

エミール・ガレ―創造の軌跡展

エミール・ガレ―創造の軌跡展

 MOA美術館(訂正しました、失礼m(__)m)でガレ展をやっているという話を聞いて、見に行けないかなと思い調べてみたのだが、遠い、遠いよ熱海; 距離や時間よりも、予算的に。鈍行乗り継いで日帰りできない距離じゃなさそうだけど、やっぱり小旅行。
 やはり諦めるしかないか〜、とへこんでいたところ、このガレ展の図版は普通の書籍として売っていることを知り、迷う間もなく購入。この程度の散財で済んで良かったと言うか、結局多少の散財は避けられなかったと言うか。まあ確かに見ごたえはある一冊ですよ。これまで行ったガレ展とかナンシー派展とかの図版や、ガレの本と比べてもかなり充実してるし、まだ見たことのない作品も載っているし。もう大抵のパターンは見たと思ってたんだけども、早死にした割に量産品等も作ってる辺り奥が深い。
 まあ大版ハードカバーだけに、解説まで全部読み切るのには結構時間がかかりそうだけども。

花空庭園

花空庭園

 荒俣宏がかつて、"神のような至高の場にあった"故澁澤龍彦"大魔王"から、後に「フローラ逍遥」として出版されるエッセイの挿し絵とするボタニカル・アートの手配を下命されたことをきっかけに、その後澁澤大魔王のお役に立つべく集めた植物図版を結局自力で活用して構成した本。――という情報を得て、「フローラ逍遥」を持っている私は探していたのだが、結構な高額の上にその後出たソフトカバー版も供に絶版/品切れ再版未定のため、古本購入を逡巡していたのだった。
 まあ結局買うことになるのだ。幸いにして手にした本の状態は良好だし、内容は、やはりこれは読むべき本だ、と思わせるものがあるのだった。
 しかしこういうものの誘惑には実に弱いなあ。植物、絵画に加えて澁澤、となると。