ペンギンの哀しみ
ペンギンはその昔上級天使の類で、本当はそれぞれ六枚の羽を持っていたのだが、何らかの罪科の罰を受けて四枚の羽をむしり取られてしまったのだった。
フォークランド諸島近辺に生息するペンギンの目の上には、失った羽の影が白く浮き出ている。その他には無くした羽を思わせるものは何一つ残っていない筈であるのに、寒さ厳しい季節ともなると、今はもう無い背中の羽が、しくしくと痛むのであった。
幻痛ペンギン。
……しまった、法螺と言い難いようなメールヒェンになっちゃったぜ;
まあその、煮詰まってると余計なことばかり思い付くちうことでひとつ。
#他に学校のグラウンドを繁殖地にしてしまう校庭ペンギンとか細かいことにくよくよする拘泥ペンギンとか気が付くと足の下にいる踏んどるぞペンギンとかオドレイ・トトゥのパリジェンヌぶりをモノマネしたがるアメリペンギンとか考えたことは内緒だ。でも忘れるのも癪なのでメモ。