憧れのスペコラ

 (普通憧れませんが)
 大急ぎでヴェッキオ橋からピッティ宮前を過ぎ、並びの解剖学博物館ラ・スペコラへ。
 目当ては蝋製人体解剖模型群だったのだが、ここはフィレンツェ大学の動物学研究所の所属なので、その他の動物も一通り剥製やら標本やらがある。蛞蝓、蝸牛から霊長類まで、サイズでは昆虫から象まで(骨だけなら小型鯨も階下にあった)系統に沿って夥しい数である。人体解剖模型は全33室のうち、最後の10室のみ。それでも結構な数だが。
 実は朝食後からなんとなく体調が悪かったので、人が少ないのをいいことにここでちょっと座って休む。一抱えもあるウミガメ(剥製)群と向かい合ってぼーっとしてたら大分回復してきたので、歩き始めたら、人体解剖模型の部屋を抜ける頃にはすっかり元気になっていた。解剖模型効果か。(なんだそれは)
 売店で絵はがき(ええまあ人体模型の)と、山猫イラストポスターなど買って出る。やー、評判が地味な割に充実してますな。ちなみにスペコラ公式サイトはこちら。まあ大学の施設ですからね。鑞製人体模型については"Arte e Ceroplastica"から。イタリア語の他に英語バージョンのページがあります。
 裏手のボボリ庭園も見たかったのだが、行ってみたらピッティ宮込みで有料だったので諦めて、帰り道で土産物など買いながらいったんホテルへ戻る。同行者と合流し、チェックアウト。
 夕方の出発まで荷物を預けて昼食に、また中央市場前広場へ出る。前々日の夕食とは違う店で食べる。最後の街中での食事だ、というのでドルチェも頼む。カフェ・コレットも飲む。(頼んだらウェイトレスのねーちゃんがちょっと妙な顔をしていた。好きなんだが。同行者にも不評だったが)